2014年4月8日火曜日

Curfew:リッチーとの一日




どうしようもない僕に天使が降りてきた




突然、やってきた一本の電話
男は浴室で孤独に自らの人生を終わらせようとしていた
それは何年も連絡のとっていない妹からの突然のお願いだった

押し付けられた子守りの中で次第に溶け出して行くわだかまり
無邪気で気丈なソフィアの姿と幼少期の記憶を重ね合わせた時、
彼の中で忘れ難き記憶と忘れかけていた思い出が蘇る

自らの誇りだった妹、そしてその妹に絶望されたある事件
彼の人生に深い影を落としたあの事件こそが、破滅のはじまりだったのかもしれない
だからこそ、ラストにかかってきた一本の電話が彼にとって大きな意味を持つのだ

やはり何と言っても、ボーリング場での唐突なミュージカルシーンは素晴らしく
特に無邪気に踊る子役のファティマ・プタセックの魅力が大爆発!
20分という短い時間でも彼らの心の交流がしっかり描かれているからこそ、
残された余白の物語が気になって仕方がない

今思えば、人生を終えようとしている浴室に不自然な電話機があった場合、
無理矢理、電話線をのばしてまでここに持ってきたその理由は、
きっと最期まで誰かと繋がれる事を渇望していたからなのかもしれない―

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