2013年11月24日日曜日

鍵泥棒のメソッド




照れ隠しはいらない!




しっかりと伏線をつけながらテンポ良く展開していくストーリーと
小気味良い演技のアンサンブルが笑いを誘うドタバタ・コメディー
シンプルながら随所で張られた伏線をしっかり回収していく脚本の妙と
香川照之と堺雅人の食い合わせの良さが気持ち良い!

結婚出来ない女と売れないクズ俳優と殺し屋の人生が
銭湯をきっかけに絡み合い、予想だにしない喜劇へと突き進んでいく
そんな突拍子もないお話をサクサク進めていくテンポの良さが爽快で、
見ているうちにドンドンこの物語に惹き付けられていく

特に主人公の描き方が良かった
大金を手にしてから、昔の友人や恋人にお金を返す流れだけで主人公の人柄や性格を描いていて見事!
あのシーンのおかげで、その後どんなクズなヤツだとしても、不思議と憎めない存在になっていた

また、そんな喜劇を演じる堺雅人に加えて何と言っても香川照之!
その二人のオーバーアクト過ぎる掛け合いに思わず笑ってしまった
特に作品後半における演技指導のシーンは、あの「半沢直樹」における取締役会での土下座シーンくらい面白かった!

ただ、それまでが良かった分だけラストに向けて急に失速してしまった感じ
特にラストシーンは個人的には微妙だったな、ラブコメならしっかり締めて欲しかった
ああいう締め方にするのであれば、もう一つくらいサプライズが欲しかったし、
あとエンドロールの下りも正直、余計だったかな?

とは言え、下らない難病ものの恋愛映画を見るくらいなら、この映画の方が何百倍も面白い!
サクっと見れてスカッと笑える、肩肘張らずに見れる軽い映画!

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