2013年6月27日木曜日

After Earth:アフター・アース




つーかそれ、家でやってください




ウィル・スミスが親子で競演、しかもシャマラン作品
もはやそれだけで既に地雷臭がプンプンしてるのだが実際は…?
最初に言ってしまえば、その心配は現実のものとなった

なぜだか分からないが人間が住めなくなってしまった地球で、
英雄であった父親が、叱咤激励しながらダメ息子の雄姿と成長を見守る

そんな物語を自らの原案で自分の息子をキャスティングするという、
「お前、そんなの家でやってろよ!」と言いたくなる様な家族サービスを
ハリウッド映画でやってのけるウィル・スミスの職権乱用っぷりが凄い!

まあ別にそれに対して文句を言うつもりはないんだけれども、
このダメ息子のキャラクターのダメっぷりが度を越していて、終始イライラしっぱなし!
オヤジの言う事はまったく聞かずに暴走しては、勝手に失敗を繰り返しているにも関わらず、
驚異的ともいえる運のよさで生き延びて、最終的には特に苦労もせずに悟り開いちゃうっていうゆとりっぷり!

しかもこのボンクラ息子、何か試練を乗り越えたように見せて、
全部運任せというか、「何か分からないけど乗り越えちゃいました」みたいな
特に大鷲との一連のくだりには、もはやコロコロコミックですらやらないベタさ具合!
今までの行動を反省するシーンもなければ、何か成長したような描写もないので、
ダメ息子を応援する事も出来ず、もう勝手にやってくれ!って感じ

ウィル・スミスのアイデアそのまんま放り投げたような、ずさんな世界観にげんなりしつつ、
エンドロールで現れる「M. Night Shyamalan」の文字に、
なんだよ!これ、シャマラン映画だったのかよ!じゃあ、仕方ないわ!って事で一気に納得!笑

確かに、ナメクジの毒で死にそうになる描写を顔に特殊メイクさせてじっくり描いたり、
目が見えないはずなのに怪物が暗闇で待ち伏せてたりと、思えば【シャマランらしさ】は所々で散見されるんだけど、
今回はシャマラン映画特有のエグ味より、今回はウィル・スミスのオレ様感が強すぎた

とはいえ、ジェイデン・スミスのクソガキっぷりは、なかなか板についていて、
調子乗ったり、取り乱したり、泣き言たれてたりしている姿が、その演技って素でやってるの?と思わせるくらいにリアルだったし、
宇宙での小惑星に遭遇するシーンや宇宙船の墜落シーン・飛行ルートの描写も迫力満点!
それだけに、中学生の妄想としか思えないこのプロットおよびシナリオの稚拙さが痛々しかった!

画面上からほとばしるウィル・スミスのオレオレっぷりがハミ出るシャマラン映画!
はっきり言って、ネタとして見る以外に見所がないわ!

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