2013年6月4日火曜日

Dragon Ball Z 神と神




こんなドラゴンボールを見たくなかった!




幼少期から自分の青春を突っ走ったTVと言えばドラゴンボールに他ならない
少し上の世代の人が木曜洋画劇場の次の日はジャッキー・チェンを真似したように、
木曜日の小学校には孫悟空を真似した格闘アクションバカがそこらに溢れかえっていた!

そんな思い入れが強過ぎるTV番組が今頃になって映画となるだなんて、
そんなの観に行かない訳がないじゃないか!
高鳴る鼓動に身を任せている自分には、晩年のDragon Ball GT辺りの記憶は綺麗さっぱり吹っ飛んでいる

そんな前置きが多くなる往年ファンである僕らの期待を色んな意味でぶった切ってくれた本作
いきなり主題歌がチャラくなってるなーと思いきや、
作品全体までもが薄っぺらでチャラチャラだったとは!
もはや雑誌の付録に付いてくるおまけDVDみたいな、観客に媚びをうっているような
どうでもいいファンサービスで水増しされた物足りなさ全開の超ガッカリな劇場版!

まず、悟空のとった衝撃の行動については、後述するが5億歩譲って目を瞑るとして、
やっぱ劇場版ならさ、中ボスくらいを簡単に潰して最期に出てくるラスボスに、
クリリンがかませ犬となり「なんで俺だけこーなるの」的な展開が欲しいじゃん!

そんでもって、大ピンチでキャラクターの一人が無惨に殺されてプッチンしたら大変身!
変身したら今までなんだったんだよ!ってくらいに超強くなってるって流れが欲しいじゃん!

そんな、インフラにインフラを重ねて、ドンドン強くなっていくキャラクターによる、
手に汗を握る凄まじい戦闘シーンを大画面で観れる事に期待していた自分だったのに、
なんていうか今回の戦闘は、まるでその戦闘をみんなで微笑ましく見守ってるみたいな緊張感のなさ!

ボンクラのパイセンであるヤッシーさんも指摘してたけど、
おべっか使うベジータやピラフの流れなどから、
初期ドラゴンボールのギャグ路線をしたかったのかもしれないけれど、
それにしてはやっぱりギャグが古過ぎるよ!ってか、それサブいよ!泣
「原作・ストーリー・キャラクターデザイン 鳥山明」文字が涙でかすむ

ただし、この作品の凄さってやつは本当は物語云々ではなかった
悟空の導きだす新たな答えを観て、ついに自分にもドラゴンボールを卒業する時が来たのだと確信した時、
つまり、往年のファンにある意味での通過儀礼というものを劇場で味わせてくれた事に気付かされ、
ここではじめて鳥山明先生の凄まじさを肌で感じたのだった...

ありがとう、鳥山明先生!
そして、さようなら!

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