2013年8月20日火曜日

World War Z:ワールド・ウォーZ




要するに、28ヵ月後




ある日、巻き込まれた大渋滞
前に進む気配すらない渋滞にうんざりしていたところ、一台の白バイがやってくるのだが...

あるショッキングな一瞬から、ゾンビ+パンデミックのパニック描写が怒涛の如く押し寄せる!
訳も分からず騒動に巻き込まれていく家族同様、観ているこっちも緊張しっぱなし!
しかも、ここに出てくるゾンビたちの凶暴さたるや、想像を絶する全速力っぷりで追いかけてくる!
そのゾンビの数と恐ろしさが半端ない!!

なんかこういうゾンビどっかで観たことあるなあと思ったら、イギリスのゾンビ映画である「28日後」「28週後」っぽい!
って事で、要するにこの映画は「28週後」の先であるゾンビたちが全世界に広まってしまった世界を描いた、別名「28ヵ月後」だった事に気付く!

感染するとゾンビになってしまうZウイルスの特効薬を作るべくZウイルスの起源を追って、
ブラピが全世界を回るのだが、ゾンビ映画史上最高額ともいえる制作費を投じただけあってゾンビ描写がものすごい!
特にイスラエルでの襲撃シーンの隔離壁を上るシーンやまるで洪水のようなゾンビの群れ、
そして、圧倒的な数のゾンビのよる大暴走は圧巻といか言いようがない!

Zウイルスが大丈夫な国として、北朝鮮とイスラエルがあげられるのだが、
北朝鮮では発生からすぐに全国民全ての歯を抜いて対応してしまうとか、
イスラエルではゾンビが入ってこないようなでっかい壁を建築して対応するなど、
ゾンビ対策に時事的な国柄ジョークを入り混じっていて面白い
さらに、そのイスラエルで壁が破られてしまう原因もまた皮肉が効いている

そんな序盤から中盤にかけて今までにないスケールと見たことない映像でグイグイ引っ張っていただんだけど、
ツインターボよろしく、終盤になってこれ以上ないくらいにいきなりの大・大・大失速!
一大スペクタクルなゾンビ映画だったのが、いきなり弾の切れたバイオハザードみたいな、だるまさんが転んだ映画に...
ラストシーンが急遽取り直しになってしまったという経緯を考えれば、同情せざるを得ない部分もあるんだけど、
終盤になっていきなり超B級映画見せられたらやっぱガッカリだよね

脚本などもコロコロ変わったりして、てんやわんやだってのもあり、よくよく考えると首を傾げてしまう描写も多くて、
人類の星と言われたウイルス学者の死にっぷりとか、最後のペプシのオチとか、その辺りが非常にもったいないところ

とは言え、序盤~中盤にかけての圧倒的なまでの絶望感は一見の価値があると思う
要するに全体的には悪くなかった分、悪かったところが物凄く目についてしまった感じかな
実は三部作になるという噂があるので、次回作は思う存分ゾンビの大暴走っぷりを見せて欲しいところ!

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