2011年7月31日日曜日

Diamond D Japan Tour 2011


横浜に真っ黒いBeatが鳴り響く
ぶっといBeatとうずまくGroove
Stunts Blunts & Hip Hopからの曲を惜しみなくやってくれた大満足のLive Set
やっぱり「Best Kept Secret」を聞けたのはヤバい

正直、1st以降ちゃんと聞き込んでおらず、知らない曲が多かったけど、
あのでっかい体を揺さぶりながら、スムースなラップを見せるDinamond Dに、
もはや羨望を超えて崇拝の域に達していた

ただ、個人的にこの日最大にアガった瞬間というのは、
手前味噌ながら、Diamond Dの前座である地元の盟友D.L.I.PのLiveだった。
あの時、NIKEが放ったあの一言は、今まで見てきたLiveの中でも屈指の名シーンだった。

RCサクセクション/サマータイムブルースを流してからの
「今やFuji Rockでもこの曲が敬遠されているらしい、Rockが出来ないのなら、HiphopがRockしてやるぜ!!」
汗だくで声高に叫んだ姿に、恥ずかしながら鳥肌がたってしまった
RockだとかHiphopだとか関係ない。かっこいいやつはかっこいいのだと改めてそう思った
能書きだけ立派でもこうやって体現しなくては意味がないのだということを

2011年7月29日金曜日

ビニール・ジャンキーズ レコード・コレクターという奇妙な人生



レコード狂のレコード狂によるレコード狂のための一冊
あの真っ黒い円盤に取り憑かれた人々の狂気を尊敬と愛情と嫉妬と少しの自慢で描いた、
要するに世界規模の内輪ネタ本

レコード屋に足を踏み入れた時の高揚感も、
集めなくてはいけないという強迫観念も、
誰も手にしていないであろう一枚を見つけた歓喜も、
自分は優れたコレクターである自尊心も、

規模は違えど皆同じことなのだ
RockやSoulやJazzなどジャンルは違えど皆同じ
これなしでは生きられないビニール・ジャンキーズの宿命
僕らは互いにリスペクトし合いながら、そして敵対する
「自分の方がより良いコレクターなのだ」と

匂いや自らの身を破滅させるコレクターを見て、
「ああ良かった、まだ自分は正常だ」と安心したりして
それと同時に、ここまで狂えるなら幸せだろうなと少しの羨望もあったりする

「レコードの溝には謎がいっぱい詰まっている。その謎を解明することに俺は喜びを感じる。
一年にひとつ、謎が解ければ、それはすばらしいことなんだ。」
ここまで言えるほどのビョーキであれば、自分も是非ともなってみたい