2011年9月26日月曜日

The Next Three Days:スリーデイズ




だから、どうしてそうなる!?




幸せな過ぎるくらいの結婚生活
それがある日突然、愛すべき妻が無実の罪で捕まってしまったら…

もし、それが「スリーデイズ」の主人公なら、
妻の無実を信じ過ぎて、脱獄して家族揃って国外逃亡をしようとする!


…おいおい、罪に罪を重ねてどうする!?
という突っ込みは、原作がそうなのだからという事で納得せざるを得ない

原作は「すべては彼女のために」というフランス映画のリメイク
原作を観ていないので何とも言えないんだけど、
それでもやっぱり無実の罪で捉えられた妻を助け出すのが脱獄なのは腑に落ちない

脱獄するまでのシーンは非常に丁寧に描いていくのだが、
結果として脱獄を選択せざるを得なかったという切迫感がなく、
脱獄一択で主人公が突き進んでいるようにしか思えないので、
主人公達に感情移入する事が出来ない

それでも、脱獄シーンは手に汗握るサスペンスに仕上がっている
フランスから911以降のアメリカのピッツバーグに舞台を移し、
綿密に練られたはずの計画と予想に反して随所に起こるハプニングを
度胸とわずかな幸運で切り抜けていく主人公達の姿には強制的にハラハラしっぱなし!

起きるハプニングが「そこまで綿密にしてそりゃないわ!」ってくらい幼稚なミスだったり、
奥さんのハチャメチャ過ぎる行動は、面白かったからこの際、目をつむる事にする!

主演のラッセル・クロウのイメージとこのキャラクターとのギャップが心配だったが、
バンプキー失敗のシーンを始め、なかなか頑張っていたと思う。
まるで、初めて万引きをしてそれをバレそうになってしまった中高生よろしく、
自信なさげで虚ろな目つきの演技は素晴らしかった

序盤の設定でのる事が出来ず、それが終始足を引っ張る
そして、この物語の結末も中有と半端に区切られて、
あの家族が待ち受ける先は闇しか見えず、
結局、彼は何がしたかったのかが伝わらなかった

自分にはポール・ハギスが伝えたかった事が見えづらく、
色んな意味で【難しい映画】だった気がする

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