2013年12月1日日曜日

Chronicle:クロニクル




これこそ、実写版「AKIRA」!!




この映画を一言で表すならば、実写版「AKIRA」ハリウッド・リメイク!
要するに、物凄い能力で暴走する鉄男を金田が止めるって話なんだけど、
あのアニメだから表現出来た世界観をなんと実写でやってのけてしまった

高校生3人がふとした出来事から超能力を手にしてしまい...
実写版AKIRAと言っている時点で既にネタバレ感は出てるんだけども、
本作のすごさは物語云々よりもその映像が素晴らしい

序盤のだんだん超能力を自分のものにしていく描写は見ていて面白いし、
そこから舞空術を身につけてからのぶっとび具合も面白い
VFXをシンプルかつ効果的に使う事で超大作にも引けを取らない映像になっている

さらに、この作品はFound Footageものなんだけど、
主人公の特異なキャラクターと超能力という設定を上手く生かして、
Found Footageにありがちな嘘くささを排除している

この二つの映像センスが、超能力という突拍子もない設定に説得力を持たせている
だから物語の始まりから終わりまで違和感なく楽しめるし、
何より「こいつら、アメリカの大学にいそ~」っていう実在感ビンビン!

物語もフラティ二ティーもののエッセンスを見事に盛り込んで、
主人公であるアンドリュー・デトマーがぶち切れる過程を分かりやすく描いている
特に主人公の恵まれない家庭環境といい、幸せの絶頂から思いっきり突き落とされる展開といい、どこか「キャリー」に通じるものがある...
けど、あの転落っぷりは思春期の男子としてはキャリーよりつらいよね...

そのため、「AKIRA」以上に感情移入出来る人はいるのかも
思春期に誰もが抱える感情や心の闇を上手に描いた青春映画
思わず、こういう使い方があったか!と唸ってしまうような、
POV方式及びFound Footageものの歴史を塗り替える名作!

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