2013年12月2日月曜日

Paker:パーカー




ババア!結婚してくれ!




「悪党パーカー」という超有名ハードボイルド小説シリーズの映画化
有名なところで言うと「ペイバック」(1999)の原作など、多数映画化されてきたシリーズだが、
主役が【パーカー】という役名がついたのは今回が初めて

そんなパーカーは、まさにジェイソン・ステイサムらしいキャラクター
寡黙で凄腕、己の美学を決して曲げないプロフェッショナルな姿勢で義理堅い
そのくせ少しお茶目でツンデレなので、大体女に振り回されてしまう
…これなんてトランスポーター?

序盤のテーマパーク襲撃においてプロの仕事っぷりを発揮し大金を手にするも、
仲間の裏切りにより全てを失ってしまい、命からがら農夫に助けられる
復讐に燃えるパーカーは黒幕の正体を暴き出し、全てのオトシマエをつけるため立ち上がる!
背後に待ち構える巨大な敵だろうが、ひるむことなく己の仕事をこなしていく!
…これなんてトランスポーター?

ここに40手前のバツイチの不動産セールスレディ、ジェニファー・ロペスが絡んでくる
で、このジェニファー・ロペスが今までのケイパーモノであり復讐モノとして、
シリアスに仕上がっていた空気を全てぶち壊すコメディエンヌを見せ付ける!
そのドタバタが今までの空気と180度変わってしまい、はっきり言ってすっげえ邪魔!

夫には不倫された上に借金を背負わされ、仕事もうまくいないカツカツの40歳バツイチの痛々しい不動産レディー
これを無理やりぶち込んでいくんだけど、どうがんばっても「この話本当に必要?」と首を傾げざるを得ない

なんだけど、途中からバディーものっぽくなってきて、意気投合し始める
パーカーは恋人がいるのになんかいい雰囲気になっていくので、
「あ~この展開はジェニファー・ロペスとくっついちゃうやつかー」なんて思っていたら、最後の最後にフラれるという衝撃の展開!

え!?じゃあ、結局コイツの存在意義ってなんだったの!?
と突っ込まざるを得ないんだけど、その哀愁っぷりが個人的にはなんともいえず良かった(笑)

パーカーの寡黙な仕事っぷりはかっこ良く、犯罪計画も物語りないでは一応説得力はあるし、
敵のアジト襲撃もちゃんと下準備まで写してくれたりして、アクション映画としては一定以上の水準は超えていると思うので、
このジェニファー・ロペスの変化球をどう受け止めるかがこの映画の評価を分ける鍵

つーか、自分がジェニファー・ロペスが好きっていうのも多分にあるのかも
っていうより、それがすべてなのかもしれない…笑

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