2014年2月24日月曜日

American Hustle:アメリカン・ハッスル




嘘つきたちの愛憎劇



FBIの一大スキャンダル、「アブスキャム事件」

実在したFBIの汚職スキャンダルを基にデヴィット・O・ラッセルが、
どこかゴージャスでユーモラスなコメディタッチで描いていく
デヴィット・O・ラッセルの過去作で活躍した俳優達を並べた演技のアンサンブルが見事!

思わずサントラが欲しくなるくらいに、差し込まれるBGMが素晴らしい
70年代の素晴らしい楽曲の歌詞と実際のシーンの意味を絡めながら、
ストーリーを語って行く感じがどこかミュージカルっぽい

特に意オープニングから三人が並んで歩くシーンのBGMがやけにMellowなんだけど、
曲自体はSteely Dan/Dirty Workと言うタイトルの如く汚れ仕事の唄だったり、
ジェニファー・ローレンス演じるロザリンの心境を投影したPaul Mccartney / Live and Let Die使いなんかもニクい!

BGM以外にこの作品の魅力としては俳優陣の演技とデヴィット・O・ラッセルの演出
各俳優陣の演技がとても水々しくどのキャラクターも魅力的!
頭を剃り20kg以上も太るという相変わらずの脅威の役作りっぷりを魅せたクリスチャン・ベイルは必見!

ただ、何と言ってもやっぱり、23歳であのBBAっぷりをかもし出したジェニファー・ローレンスの怪演!
ふてぶてしさとヒステリックさ、そして絶妙の肉感とエロスを醸し出せるのはスゴい!
やっぱトイレでの対決シーンの強がってる感じとか本当うまい!

他にもブラッドリー・クーパーはパンチパ―マで悪徳FBI、
エイミー・アダムスのセクシーさなどなど、いつもとは一味違う役を好演している
あとはイメージまんまなロバート・デ・ニーロの出演
この登場からか全体的にグッドフェローズっぽさが漂っている

そんな俳優陣の好演の中でテンポ良く進行していくストーリー
コメディーで笑わせつつ、詐欺師達の葛藤や些細な心の動きが巧妙に描かれ、
そして、最後の最後に観客全員をハッと驚かせる展開が見事!

ゴールデングローブ賞においてドラマ部門、ミュージカル・コメディー部門の作品賞を獲得したのも納得の良作

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