2014年2月4日火曜日

Born Of War:MIA




復讐が、少女をスティーブン・セガールにさせた。



テロリストに両親を殺された少女が復讐のために、
孤独な暗殺者として一人でテロリストに立ち向かう!
普通の少女だったはずのその少女がひとたび戦闘体制に入れば、
その強さはまさにスティーブン・セガール!

物語の序盤、自宅でテロリストに襲われるシーンで既にその才能をいかんなく発揮!
というか、彼女の家族の抵抗っぷりがあまりにすごくてしぶと過ぎ!
そのため、自宅襲撃シーンが異様に長くなったんだけど、
その割にはそのシーン自体には何の伏線もないという、バランスの悪さ…

大の大人3人で襲い掛かろうとも捕まえることの出来ない彼女の強さは、

パンチをすれば大人を悶絶させ、最終的に悪党の一人の顔をガスコンロで炙るという鬼畜っぷり!
ってか、もう既にこの時点で只者じゃない!

そこから両親を殺された傷を克服しつつ、

プロの傭兵によってセガールへと変貌を遂げていく
テロリストの復讐のためにアフガニスタンへ潜入した先には、
思いもよらぬ展開が待ち受けていた!

テンポ良く進んでいく物語はとても見やすく、
話のテーマも単純な復讐モノというふうにはならず、
話が二転三転していく展開はなかなかスリリングで面白かった

テロリストとの戦いだけでなく、諜報員の陰謀や利権問題など、ほんの少しではあるが、

現在の世界情勢をふまえてスパイスの効かせたプロットはとても好感が持てた
…なんだけど、全体的に大雑把というか無駄が多かったり、説明不足だったり、
もう少しリアルにこだわって丁寧に作ったらもっといいものに仕上がっていたようにも思えた

まあ、リアルどうこうとか言いつつも、

一にも十にもこの主人公が強すぎてどうでも良くなっちゃう訳で
体内に埋まった発信機を外すために、そこらに落ちている石で自らの腕を切って取り出すとか、どんなランボーだよ!

あと、随所で「お前に人を殺せるか?」的な台詞を敵にさせときながら、
何の躊躇もせず後ろから喉元かっ切ったりして、
そういう流れなら初めて人を殺す時くらいは心の葛藤を描いてくれも良かったかな?

主役のソフィア・ブラック=デリアはアクションも体を張って頑張っていた印象

とは言え、そのセガールっぷりに説得力を持たせるほどのキレがある訳でもなかったかな?

全体的なスケールや世界観や話のプロットなどは悪くなかったので、キメの荒さがちょっと惜しい作品

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