2014年2月28日金曜日

Kick-Ass 2:キックアス/ジャスティス・フォーエバー




ヒーローであり続けるためには...



あのキック・アスとヒットガールが帰って来た!
キック・アスの続編とは言え、今作はまさにヒットガールの映画と言える

普通の女の子に戻ろうとするヒット・ガールことミンディ
本当の自分を捜して普通の学校生活を送ろうとするのだが...
「キャリー」ネタを絡めながら、本当の自分そして使命を見つけて行く

そして、今回ヒットガール最強のライバルが出現!その名もマザー・ロシア!
このマザー・ロシアの凶暴さ、留まる事を知らない暴走っぷりがすごい!
そんな最強の宿敵に立ち向かって行くヒットガールの姿に胸がときめく!

前作までのハチャメチャ残虐アクションは今作も継承
成長したヒットガールの放送禁止用語で暴れ回る相変わらずな姿は、
観ている誰しもを虜にしてしまう魅力に満ちている!

前作まではキック・アスがヒーローになるまでの物語とすれば、
今作はそのヒーローがヒーローであり続けるための物語
前作で描かれなかった正義の名の下に行った暴力へのオトシマエの部分が描かれる

キック・アスの勇気ある行動により、人は誰でも「ヒーロー」になれる事を知った
そう、コスチュームを身に纏えば何にでもなれると思った
ただし現実は単にマスクを被ればヒーローになれる訳ではなかったのだ...

正義の名の元に悪者をやっつける
では、やっつけた先に何が待っているのか―?
自らの行った暴力はいつか自分に報いとなって帰ってくる
それは、キックアスに向けられた父親を殺されたレッドミストの復讐もその一つ

その報いを受けた時、人は気付いてしまうのだ、己がいかに無力であったかという事を
そう、マスクを被ればヒーローに慣れる訳ではないのだと

しかし本当は、マスクなんか被らなくても人は誰でもヒーローになれるものなのだ
それは、どんなに無力であろうともそれでも立ち上がり続ける勇気だ
それは、全ての敵に勝つ事ではなく、絶対に負けない事という強い意志だ

理不尽過ぎる運命と自らの行動の責任を知りながらも
それでも正義を貫き通そうとする覚悟を心に強く刻んだ時、
少年少女は大人になり、そして人は皆ヒーローになれるのだ!

前作、彼の行動に対する責任の部分が甘かったために終わり方だったが、
今回はその責任の部分をメインテーマにしながら鮮やかに描き出した傑作!
前作腑に落ちなかった自分もこれを観て納得!

ただやっぱり引っ掛かるのは、デイブを売ったトッドの責任が投げっぱなしなところ
Toxic Megacuntsの凶悪さを知らなかったとは言え、あれのせいでデイブのオヤジは死んじゃった訳だし、
何かしらの制裁なり贖罪なりを与えて欲しかったな...

とは言え、最後のミンディのファーストキスから、
あのテーマ曲に乗せてバイクをかっ飛ばすシーンはそんな事を忘れさす爽快さ!
個人的にはここで終わらしてもいいんじゃないか?ってくらいに鮮やかな締めくくり

ただ、エンドロールで続編臭わせちゃってるしなー
無駄にダラダラ続くのだけはやめてもらいたいところ

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