Metal Evolution

一人のMetallerによる独断と偏見によるMetal History

Heavy Metal, Thrash Metal, NWOBHM, New Metal etc...

一概に「Metal」とだけを言ってもカテゴライズが出来ないくらい

あまりに細分化された過ぎているMetalのジャンルたち

「Metal: A Headbanger's Journey」や「Global Metal」を監督した

Metal人類学者ことサム・ダンが、40年に及ぶメタルの歴史と

多岐に発展したサブ・ジャンルを11つのストーリーで語って行くドキュメンタリー

鼻で笑われてないがしろになりがちなMetalという音楽ジャンルを

サム・ダンが独断と偏見によるカテゴライズし、世界中で300人を越えるインタビューを敢行しながら、

そのシーンの成り立ちからその音が生まれた過程、そして当時の空気やその衰退までを掘り下げて行く！

はっきり言って、湘南のメタル小僧の異名を持つ自分にとって俺得過ぎる内容！！

Metal界の偉人たちのインタビューからどんどん掘って行く

それがまた、驚くくらいにクソ真面目！これを見ているとMetalがどこか学問的に見えてくるから不思議！

その音が生まれた時、彼らは何に影響されたのか？

そして彼らがどのようにその音を自らのモノにしていったのか？

探っていくと実は本当に下らない理由だったり、意外な過去や影響があったりと非常に興味深い話が満載

第一話のHeavy Metalが生まれた過程を追っていくところと

80年代のGram Metalの盛衰からの90年代にかけてのGrangeの誕生の流れを見ていて、

バラバラのように思えるジャンルも実は一本のストーリーの上にある事が分かるって面白かった

欠点としては、とても興味深い内容ではあるんだけど、

インタビューが殆どなのでやはり見ているとちょっと退屈してきちゃうかな？

もう少しLiveシーンや音楽のパートを写してくれても良かったかな

あと、サム・ダンのメタル好きすぎるが故の偏見が非常に分かりやすくて、

これを見ていると彼がNew Metalが本当に嫌いなのがよく伝わる(笑)

だからNew Metal好きの自分としては、ここだけちょっと納得いかなかったり

とは言え、まるで歴史の勉強をしていくかのように、深堀りすればするほど、

様々なジャンルが色々と細かく交差して一つのジャンルを形成している事がわかっていく

すべては偶然の産物でありながら、生まれてくる事は必然だったのだという事

この作品を見て改めてMotörheadとDeep Purpleにハマった自分でした！