2011年8月16日火曜日

American Psycho:アメリカン・サイコ





「人生」は金では買えない




最後のDavit bowie/Something in the airが物語る
バブル時代ウォール街に生きたヤッピー達を皮肉的に描く
結局、資本主義の中では「幸せ」っていうのは見つからず、全てが空虚でしかない
なぜなら、そういう実体のないモノこそお金で買うことが出来ないのだから…

どれだけ空虚な自分を満たそうとしても、
満たされないのはそれが自分の本当の姿ではないから
彼が本当に満たされるのは生命を感じるあの瞬間だけだった
見栄と自尊心で見繕った上等なスーツを着込んでも、
溢れ出るおぞましき衝動を抑える事は出来なかった…

あの頃のウォール街の若者は、誰も彼も着ている服や身につけている物だけでしか人を観ておらず、
仕事場のパートナーでさえ、本当の姿は誰も知らず、事もあろうか名前すらも分からない
今自分が生きている場所は空想か現実かなのか?
そもそもヤッピーという空虚な世界で生きている彼らには確かめる手段は何もない

クリスチャン・ベールの見栄だけで必死に生きているパトリック・ベイトマンの姿はハマっていた
なんていうか、二面性のある金持ちって役がハマるのかな、バットマンともそうだし

そんな異常過ぎるアメリカの全体を「アメリカン・サイコ」だと嘲笑している作品
ウォール街と並んで、当時のアメリカを象徴している映画と言える

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