斉藤巧が偉そうになんか語っている以外は、最高のプログラム
さすがWOWOW!やっぱ契約していて良かったわー
アイロン ★★★
一人のヤクザがアイロンをかける
皺のない真っ白な布を目指して
なぜ彼はアイロンをかけ続けるのか?
すると、彼は「人を殺すのは簡単だけど、アイロンをかけるのは難しい」と叫んだ
すると、彼は「人を殺すのは簡単だけど、アイロンをかけるのは難しい」と叫んだ
それは一本、筋を通った皺のない人生の難しさを嘆くように見えた
モノクロに映えるかっこ良過ぎるアイロンをかける仕草を見て
このヤクザの人間性をどこか知ったような気がしたのだった
このヤクザの人間性をどこか知ったような気がしたのだった
Megatron:メガトロン ★★
貧しい田舎町に住む悪戯好きな少年が
8歳の誕生日プレゼントに欲しがったのは
一山越えた先にあるマクドナルドのおまけだった
少年と母親のマクドナルドへ向かう誕生日の出来事
道中、しつこいくらいに彼が仕掛ける悪戯の数々
そこから見えてくるのは本当に彼が欲しかったもの
そして、彼の最期の悪戯が成功した時、
本当に欲しかった誕生日プレゼントを受け取る事が出来たのだった―
淡々とうっすらと匂わせる物語
少年の屈託のない無邪気さが胸を打つ
L'Homme Sans Tete:頭のない男 ★★★★★
とある工業地帯の最上階
舞踏会のチケットを握りしめて踊りを踊る男
蝶ネクタイを締め直し、完璧に決めたその姿
しかし、たった一つだけ足りないものがあった
この世界では、頭も服と同じのように嗜好品として描かれる
この世界では、頭も服と同じのように嗜好品として描かれる
彼女のために自らの顔を選び出す姿がどこかシュールで愛らしく
それでいて、表情がないのに感情が伝わる表現がすばらしい
最終的に彼のとった行動に彼女がとった行動は
大事ものはそこではないのだという事を気付かされる
スタイリッシュでアーティスティックな画作りと
頭のない男の一風変わったコントラストが面白い
オシャレで気の効いた短編映画
l'interview:インタビュー ★★
エヴァ・ガードナーに魅せられた若きジャーナリストが
彼女の自宅へインタビューを撮るため奔走する物語
インタビューが出来る喜びと高ぶる興奮を抑えられずに、
同僚に彼女の魅力を熱く語り、意味のないマイクテストを繰り返す
そんな彼に待ち受けていた残酷な結末は
犬の吠える声と車の騒音まみれのお世辞にインタビューとは言えないインタビュー
それでもスキャンダラスな女優として名高いエヴァ・ガードナーに
本当は彼はこんな風に振り回されたかったのかもしれない
Next Floor:華麗なる晩餐 ★★★★★
どんなに極限状態においても
彼らは欲望のままに食らいつく
いくらお腹に詰め込んでも
その欲望は満たされることはない
その果てしない欲求は歯止めが効かず
底なしの欲望の闇へと堕ちていく
そう、まるで私たちのように―
あの食卓こそがこの世界の縮図である
ただひたすら食っては落ちていくだけの作品なのに
どこかニヤりとさせるスパイスが効いたユニークな作品
Berik:ベリック ★★★
カザフスタンのセメイという街にベリックという男がいる彼は生まれながらに目が見えず、顔は腫瘍が垂れ下がっているそのため、彼は人目を気にし家へ閉じこもって生きている
ある日、サッカーボールをきっかけに一人のいじめられっ子がやってくる
境遇の似た者同士、言葉は交わさずとも互いに心が触れ合っていく
最期にいじめられっ子の懺悔に無言で許すべリックの優しさが温かい
彼らが住むセメイは1949年から1989年まで通算456回の核実験が行われた
うち116回の実験は大気中で行われたため、セメイに多くの放射性降下物が散布された
そう、ベリックは実在する人物でなのである―
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