2014年7月24日木曜日

Documentary Of AKB48 ~The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?




AKB48ファンクラブ通信
大島優子引退記念号!



個人的にはアイドルの見方すら変えてしまった名作、
「Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」から早二作目
回を重ねる事にどんどんカメラとの距離が近づいていく

これは年がら年中舞台裏すらもカメラをまわし続けた結果、
カメラを回していることが日常となった結果といえる
これにより、本当に撮影しているか錯覚するくらいに、
彼女たちの素の表情がたくさん詰まっている

特に「大島優子の引退」という一つの時代の終焉を象徴するイベントに焦点を当て、
本人の複雑な心境や彼女を取り巻く環境、周囲のメンバーたちのリアルな心の揺れ動きが、
これでもか!とばかりに画面からほとばしっている
あのAKB48のメンバーのありのままの姿がここまで見れるのはファンならばかなり貴重なのかも

ただし、カメラの距離が近づいていく事と同じく、監督の心もドンドンAKB48へ引き込まれていく
前作・前々作にあった「批評性」と呼ばれる視点は完全になくなり、陣営に取り込まれていく
ちょっといじわるな言い方をすれば、単なる広報用のファンクラブ映像のようだ

取りあげたテーマもあの忌まわしき「坊主事件」を完全にスルーしたのはいかがなものか?
AKB48という残酷ショーの成れの果てとも言えるあの事件こそ語るべき問題ではなかったのか?
そこをあえて完全にすっ飛ばしたのは監督が「あっち側」にいってしまったからに他ならない

またもう一つ感じるのは大島優子という存在
否定はしているけど、はっきり言って監督は恋してるでしょ!
隠し切れない愛情が画面全体にはっきりと映し出している
だから、指原莉乃の大躍進は完全スルーされたのだ

要するに客観性が完全に失われたAKB48映画になってしまった
これってレア映像満載のファンクラブ通信号みたいだよな~
正直、これならAKBファン以外はわざわざ劇場に足運ぶ必要もないのかも

カメラの距離はそのままに、心の距離をもう少し離して次回作につなげて欲しいところ

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