その時、歴史は動いた
あの世界に衝撃を駆け巡ったリーマンショックの前夜
世界中の金融が滅びる破滅へのカウントダウンが始まる
ウォール街の金融マンの悪夢のような一夜
架空の話と言いながら、出てくる企業は当時のリーマンブラザーズそのもの
そこで繰り広げられるのは、それはとてもとても醜い群像劇
その時なにが起きていたのか?そして彼らは何をやったのか?
サブプライムローンという名のモンスターが食い散らかした先に待ち受けるバブルの崩壊
誰も気付かぬ間に沈没寸前に追い込まれていた投資銀行
遅過ぎる「マージン・コール」が鳴りだした時、彼らの暴走が始まる
キャラクターを掘り下げる事なく、あの夜の出来事を淡々と描き出す
自らの私利私欲のために異常とも言える執着を見せる人々
そんな彼らの姿を豪華な俳優陣が安定の演技で説得力を持たせている
結果、唯一、良心の呵責に苛まれる者ですら、その波に飲み込まれるしかなかったのだ
そして、彼は会社を救うために非情とも言える決断を下した
結果として、彼は自らの愛犬ですら救う事が出来なかった
せめてもの贖罪として、お墓を作る事ぐらいしか彼に出来る事はなかった
金融という異常な世界で巻き起こる異常事態
三者三様に降り掛かる災難とそして平等に訪れる夜明け
世界の破滅とはこうも突然に、そして簡単にやってくるのだ
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