2013年7月2日火曜日

Oblivion:オブリビオン





オォブリヴィオォォンヌゥゥ




自分の思い込んでいたことが180℃ひっくり返る
信じられないくらいの驚きの真実を目の当たりにし、
忘却のかなたに消えていた記憶が蘇った時、
世界は、そして地球は、まったく違うものとなった

彼は突然変異なのか?オリジナルの名残なのか?
どちらにしても、彼が何千万分の一になりえたのは、一つの小さな好奇心だった
上から与えられたボーダーラインを越えたとき、彼は自らの使命を思い出す

過去の名作SF作品のエッセンスをふんだんに盛り込み、
どこか「Half -Life」や「Portal」のような美術と
こだわり抜いた映像美による圧倒的な世界観!
とりあえず、そのルックスの素晴らしさでグイグイ引き込まれる!

壮大な世界観ながら、物語としては非常にこじんまりとしたもので、
言うなれば、現在の映像技術を使って作られた「ブレードランナー」
確かにこれを見ていると、ハリソン・フォードとはタイプは違うが、
トム・クルーズの年齢を感じさせない感じは共通するものがあるのかもと思ったり

なんだか前作の「アウトロー」でのハードボイルド感といい、
昔ながらの作品のオマージュをやるのがトム様の中ではトレンドなのだろうか?
正直言って、ハリウッドのビッグバジェットとしてはかなり地味な作品だと思う
個人的にはこういう作品は嫌いじゃないけど

それでも、しっかりどんでん返しもあり、十分楽しめる作品ではあると思う
ただし、いま一つ抜けきらない感じがあるのは、序盤と終盤の失速感
序盤は説明的な描写が多過ぎて、もう少しスマートに見せてもよかった
そして、終盤というか物語のまとめ方がイマイチ納得しづらかったのも残念だった

特にエンディングでは、いきなり「お前、いつ子供作ってたんだよ!」という堂々たる突っ込み所を披露し、
さらに締めでは、いかにもハッピーエンドな感じを醸し出しながらも、
「顔がそれなら誰でもいいのかよ!」という突っ込みを入れざるを得ない
序盤の眠たさは、物語が進むにつれて解消されていくから良かったものの、
この納得のいかない終わらせ方はもったいなかった!

なんていうか、名作SFの破片で作ったモザイクアートみたいな作品
作品を構成する一つ一つの部分は素晴らしいんだけど、
全体を観るとなんだかボヤけてるんだよなー

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