2012年1月27日金曜日

恐怖




ええ、わかります。半分くらいは。
まあ半分くらいはわかってないんですけど、ええ。




これは「恐怖」をさせる映画ではなく、「恐怖」を見せようとする映画
目に見えない「恐怖」というものをどのようにして可視化させるのか
「リング」など中田秀夫と共にJホラーを作り上げた高橋洋の意欲作

90年代に恐怖というものを突き詰めた高橋洋が目指した新たなホラーの形
心霊や幽霊などを越えて、その先までも描き出す!

あえて心霊は脳が作り出したものと定義した上で、
その脳みそが生み出した心霊のその先とは何か―?
自殺した先には何もない、結局無に還るだけなのだ
Jホラーを牽引した人があえて心霊は脳が作り出したものと定義しているのは面白い

この映画を作る上での新たな挑戦や志の高さは素晴らしい
ただし、それが映画の面白さにつながるかと言えば、それは別の話であり、
崇高な理論を投げかけているようだが、はっきり言ってわからづらい!!

しかも、そんな分かりづらい題材に、
あえてデビット・リンチっぽい時間軸をずらすストーリーテリングにする必要あったのか?
もはや作っている本人ですらよく分かっていないまま不時着してしまったような…
そして、CGの使い方ももう少し考えて使って欲しかったところ

まあ、はっきり言ってまだ未完成な作品だったと思う
ただし、未完成なだけに、もしも恐怖の可視化という理論が完成されたとき、
この作品の意味がとてつもない意味を持つ作品になるかもしれない―

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