20年越しの没個性
オリジナルは1972年チャールズ・ブロンソン主演の殺し屋映画
派手さのない静かで緊張感に溢れ、苦みばしったチャールズ・ブロンソンの瞳の奥が、
ギラギラと黒光りした、まるでスピリチュアルJAZZのようなヒリつく空気感を身にまとった
とても独特で個性豊かなアクション映画だった
その20年後、主演はジェイソン・ステイサムとなり、
思いっきりハリウッド映画全開に仕上がったリメイク作品
戦いの刹那による哀愁よりも分かり易い復讐が強調され、
誰にでも観やすい作品になっている分、その個性は影を潜めてしまう
なんていうか、「いかにも」なリメイクの形
ただジェイソン・ステイサムとチャールズ・ブロンソンを比べても
内に秘めたものが哀愁と復讐とが違うだけで
同じ「渋い演技」でもここまで印象が違ってしまうのも面白い
間口を広げた分、没個性化してしまった事は、良い事なのか悪い事なのかは分からないが、
個人的にはオリジナルの風合いがかすれてしまったのは残念で仕方がない
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