2013年9月10日火曜日

Star Trek Into Darkness:スター・トレック イントゥ・ダークネス




これこそ、リブート作品の王道!




あの超がつくほどのご長寿シリーズ「スター・トレック」
そのリブート二作目にも関わらず、シリーズ未読の一見さんでも
往年のトレッキーでも満足させる事の出来るクオリティ

あえて【パラレルワールド】と割り切ることで、
物語を自由にいじくりながら、そこかしこにニヤリとさせるディティールを散りばめる
そんなJJ・エイブラムスの手腕が光る!

やはり進化したVFXで表現されるスペースオペラに胸がときめかない訳がない!
変に作家性を組み込まず、最新技術を駆使して純粋に観客は何が見たいのかを忠実に応えていく
そして、当時のストーリーを現代に置き換えてつつ、お約束も忘れない
これこそが、リブート作品のお手本とも言うべき作品!

何より、オープニングからド迫力映像のつるべ打ち!
特にワープ描写のかっこよさと言ったらもう言葉を失ってしまうほど!
時にベタに時に斬新に、おれたちが見たかったスター・トレックを遠慮なくサービス満点に魅せてくれる!

正直、シリーズを一作観ていない初心者中の初心者である自分でも十二分に面白かった
各キャクターの個性をしっかり描くので、初見でもそのキャラクターの役割がとても分かりやすく、感情移入もさせやすい
なるほど、やっぱり「Lost」を作っただけあるなと言ったところ
どのキャラもしっかりキャラが立ってて良かった!

特に敵役が魅力的だと作品全体が締まるというヒーローものの定石どおり、
シリーズ無二の悪役であるカーン・ノニエンを単なる悪役ではなく、
クルーを人質に利用された超人という設定で、その反乱行動に理由をもたせた上に、
クリンゴンを相手にした時のかっこよすぎる身のこなしと反乱の目的を涙ながらに訴える魅力的なキャクターに仕上げたのが良かった!
※まあ、他シリーズを見たことないので何とも言えないけど…

このカーンを巡るどんでん返しの物語は言ってしまえばベタではあったんだけれども面白かったし、
何より、このカーンとある人物との構図とその後の展開こそ、アメリカとイラクの姿を揶揄しているようにしか見えなかった
9月11日という日にこの作品を鑑賞したというのも、何かの巡り会わせか?
カーンの暴発とそれを利用し戦争を進めようとする筋書きはまさにイラク戦争に行くまでのアメリカの様子をそのもの!

ただ、どうせ助かるの分かってるんだから、最後の死ぬ死ぬ詐欺をあんな冗長にやらなくてもいいのになって思ったけど、
どうやら、あのシーンは「スタートレックII カーンの逆襲」のオマージュだったらしい
その元ネタを知っているか知っていないかで評価は変わってきてしまうのかも!

あと、なんだんだでオイシイところ持ってくスコッティ演じるサイモン・ペッグの茶目っ気もやっぱり最高!
もちろん、カークとスポックの暑っ苦しいバディ感も胸躍らせられるし、
今までノーマークだった「スター・トレック」を見返したくなる出来映え!に大満足!

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