2013年9月7日土曜日

White House Down:ホワイトハウス・ダウン




いつもどおりのローランド・エメリッヒ作品




久しぶりにここまであっけらかんとしたハリウッド・アクションを観た気がする
ま、そりゃそうだよね!だって監督はローランド・エメリッヒだもんね!
もうさ、その時点で細かいところ突っ込んだって意味がない事くらいわかるでしょ!

これまで幾度となく世界を破壊してきたローランド・エメリッヒにしては、
今回はホワイトハウスをぶっ壊すだけというのはスケールの小さな話ではあるんだけど、
結局、彼の描く根底の部分は「インディペンデンス・デイ」とまったく変わってない!

ヲタクっぽいハッカーはチュッパチャップス舐めてたり、
テロリストたちは「人殺しは最高だぜ!ヒャッハー!」みたいなステレオタイプだし、
なにより個人的に一番最高なのが、ホワイトハウスのガイドのキャラね!
ラストの大統領があるものに助けられる展開もいつの時代だよ?ってくらいのダサさが最高

お話自体も「これなんてダイ・ハード?」な主人公無双な物語
とりあえずどんなに撃たれても当たらない、爆発しようが屋根から落っこちようが怪我一つしない
今どき、ここまで説得力を放棄して暴れまくってるアクションも潔い!
そう、これこそがローランド・エメリッヒの様式美!

もう一つのローランド・エメリッヒらしさである胸熱展開も炸裂!
娘のために無双する父親とクロエ・グレース・モレッツ似の娘の大活躍!
まさか序盤のあの下りを伏線になっているなんてっていうラストの展開が意外なくらいに鮮やかで、
思わず「誰がうまいこと(ry」と突っ込みたくなること請け合い!

また、物語の根底部分である大統領が狙われる理由が、
中東和平を目指す黒人大統領と軍需産業の利益を守ろうとする右寄りな白人の対立という、
重くしようと思えばいくらでも重くできるような社会派なテーマにも関わらず、
「こまけぇこたぁいいんだよ」と言わんばかりのお気楽なハッピーエンド!

そして、アメリカンロックバリバリのエンディングの曲聴いてたら、
これに【リアリティーガー】とか【ご都合主義ガー】とか言ってる輩に対して、
「ま、こういう作品なんで!」と監督自ら開き直ってる感満載!

こういうところからも娯楽性と自虐性が垣間見れるし、
監督自身が自分の立ち位置を把握出来ているからこその作品だと思う
正直言って、ここまで開き直ってるハリウッド・アクションは嫌いじゃない!
ほかに見るものがなくてふと入って見てみたら意外に面白かった!
ってくらいの軽いノリで肩肘張らずに気軽に見れれば、十分に満足できる一本

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