2013年5月17日金曜日

Killing Them Softly:ジャッキー・コーガン




かっこいいけど、よくわからん!




車のドアと一緒に視点移動するカメラワークに、
甘美なまでに美しいスローモーションで描かれる殺人シーン
おまけにコカイン中毒の一人称で描かれるドロドロのサイケデリック描写まで
ほとばしるセンスの良さが随所で炸裂しまくる映像美

そこへ全体的にイナたくて古臭いCountryやRockやJazzの音楽たちが華を沿え、
冷酷な殺し屋ジャッキー・コーガンの姿をスタイリッシュに描き出す
その音使いがニクいくらいにかっこいい!

ある賭場荒らしが巻き起こした騒動を独特の語り口で物語る
ただし、本筋自体は非常にかったるいくらいに面白みのないお話なのだが、
ところどころで差し込まれるブッシュやオバマの大統領演説から、
この話何かのオマージュである事がわかるが、具体的には良く分からない

この映画はサブプライムローンをギャングの賭場荒らしに象徴させたアメリカ経済の話らしいのだが、
見る前に前情報として詰め込まなくてはいけない知識が多すぎて、
アメリカの金融問題に馴染みの薄い僕らとしては、ただ退屈な時間を過ごす事になってしまった
正直、ここで解説を読んだところで何が何のオマージュなのか全然わからなかった…

それでも、見事なまでのやられっぷりを披露するレイ・リオッタの姿は、
「グッドフェローズ」ファンならずとも一度は観といて損はないかも!

とりあえず言える事は、
売れればいいという映画配給会社の見当はずれも甚だしい宣伝文句に踊らされるなという事だ!

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