2013年5月16日木曜日

The Last Stand:ラストスタンド




ちゃんと分かってる復活劇




「80デイズ」から8年もの歳月を経て、
様々なスキャンダルから自ら本当に筋肉モリモリマッチョマンの変態だった事を証明し、
その評判を地に落ちたあのレジェンドの復活作!
ストップ安な評判や昨今のアクション映画の風潮からすると、変にシリアスな路線に走りがちなところを
ここまであっけら感とした痛快な勧善懲悪ものを復活作にチョイスするあたりが最高すぎる1本!

逃走する麻薬王を食い止めるべく、国境付近の最後の砦で第三次大戦をおっぱじめる!!
「リオ・ブラボー」のような西部劇を下敷きにしながら、あの頃のシュワちゃんを髣髴とさせる、
90年代ハリウッド大作アクション映画のテイストが満載!
そこに無駄に血みどろな韓国映画のヴァイオレンスもバランス良く融合された古臭くて泥臭いけど新しいアクション映画!

何よりも、今どきこんな勧善懲悪な話ってありなのか!?
ってくらいに、いい意味で薄っぺらくてストレートな物語
脇を固めるキャラクターもまたいい具合にキャラ立ちしてて最高!

ちゃんと殺した後にしっかり決め台詞を言う90年代のエッセンスも忘れない
途中に差し込まれる本人を揶揄したようなジョークもまた捻りが効いている
なんというか、「分かってる」感が半端ない!さすがキム・ジウン!

ラストの戦闘も「来いよベネット、銃なんか捨ててかかってこい!」ばりの肉弾戦!
サブミッションなんて関係ねえ!極められたって力でぶん投げるストロングスタイル!
コルベットZR1のスピード感溢れるカースタントやとうもろこし畑のカーチェイスもフレッシュだった!

そして、この作品を見て一番驚いたのはシュワルツネッガーの演技力の向上!
やはりどん底を知った男の貫禄なのか?
どこへ行ってもターミネーターでしかなかったシュワちゃんが、
渋みがかかった味わい深いいい演技を見せてくれるなんて!

変にインテリぶらずに己の身体一つで勝負する!
エクスペンダブル同様にインテリぶらずに、自らのキャリアを開き直ってのこのスタンスが潔い!
名作とは言わないまでも、洋画劇場あたりでやってたらもう一度見返してしまうような、
そんな愛着の溢れる復帰作に仕上がっている!

本国では見事にすべり散らかしているらしいんだけど、
このクオリティーは悪くないと思うんだけどなぁ…
キム・ジンウもこの作品だけで干されないでほしいところ

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