2012年2月8日水曜日

이끼:黒く濁る村




見せ場!見せ場!見せ場!




そんな見せ場の連続性だけで持続していく物語は、
同時に結末のハードルを上げていく
そのハードルを超える事が出来なかったとき、
今まで持続して来た興味は立ちどころに消えていく

それは、まるで週刊誌の連載漫画のように
それは、まるで原作のウェブ・コミックの様に

ある日失踪した父が死んだとの連絡が入った
父が死んだのは人里はなれた村だった
次第にその村へと引き込まれていく主人公が目の当たりにする事となる
閉鎖されたこの村の黒く濁った真実を!

落ち着いてみると、非常に場当たり的で呆れてしまうようなお話なのに、
最後まで飽きる事なく見せてしまったのは、
この話の展開以上に登場人物の一人一人が絶妙にいい顔してるのに他ならない!
絶妙に嫌な顔した奴らが生活をする黒く濁った村が素晴らしく嫌らしい!

ただ、途中途中の伏線がことごとく放置されてしまっていて、
「父がやった!」「首筋に血が付いていた!」っていう言い合い合戦の末、
結局そのままあやふやに投げっぱなしてハイ、終了!

って、大きなどんでん返し期待していた者としては、
聞きたいのは誰がやったかよりも何でやったかなんですけど!と思いながら、
結局真相は黒く濁った闇の中なのが残念

それでも、ハゲ・ギョロ目・出っ歯の3人のキャラ立ちの素晴らしさだけでも見る価値はあるかもしれない
また映画全体の空気感や意味ありげに展開していく演出で、
緊張と興味をあの長い上映時間を飽きさせる事なく持続させたのも良かった

そして、全てが終わったはずだった、衝撃のラストシーン
最期の最期まで黒く濁った村はどす黒く澱んだままだった...

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