2012年12月3日月曜日

電人ザボーガー




R35のスーパーヒーロー映画




1974年に放映された特撮ヒーロー「電人ザボーガー」のリメイク!
一体誰得なんだ!?と突っ込まざるを得ないこの作品をあの井口昇が、
観客の胸を熱くさせる大人のヒーロー映画へと作り上げた!

「第 1 部:たたかえ!電人ザボーガー!」 と「第 2 部:耐えろ大門!人生の海に!」
この二つの物語で構成されるヒーロー映画
1部では現代のCGと昔ながらの特撮技術の融合による電人ザボーガーの完全な再現、
そして2部ではメタな視点から語られる大人のヒーロー映画に仕上がっている

見ていて思わず噴出してしまうくらいに絶妙なチープさで描かれる電人ザボーガー
そんな画面の貧弱さをを補って余りある胸アツ過ぎる物語
1部で散々見せ付けたお約束をメタ的に皮肉る2部のコントラストが面白い!

1部のあまりに笑っちゃうくらいのお約束な展開で頬を綻ばせつつ、
2部からの「ワンスアゲインもの」への急激なシフトチェンジに思わず頬に涙が伝う
何より板尾創路の哀愁漂う独特の空気感とそこから始まる胸アツ展開はグッとくる

ただしこの作品、あくまでB級映画
そして、おっさんたち以外はお断りのR35のスーパーヒーロー映画
スクリーンのその先に見えるのはこの映画に関わるおっちゃんたちのはしゃいでいる姿
観客もそのノリにあえてのっかって見ないと、煮え切らないまま映画は終わってしまう

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