現代における「007」のあるべき姿
一つの缶にいれられた二匹のネズミ
そこに象徴されるのはジェームズ・ボンドの光と影
最高齢のボンドガールに裏切られた男と引き上げられた男
紙一重で対極をなす両者のアイデンティティが真正面からぶつかり合う!
007シリーズの存在意義を作中の老いていくボンドと重ね、
完全無欠のスーパーヒーローが自らの存在意義を模索しながら、
自らの過去を断ち切って、再び立ち上がる!
「現代」に生きる我々にジェームズ・ボンドというヒーローのあるべき姿を提示し、
新たに生まれ変わったボンドは、過去の007シリーズへと繋がってループしていくのだ
自他ともに認める「ダークナイト」の影響が色濃く反映された、
まさに現代におけるヒーロー映画としての007シリーズ
アクションの素晴らしさに加えて、随所に散りばめられた諸作品のオマージュがニクい!
ワンカット変わるごとに息を呑む程に圧倒的な映像美
そして、シリアスな物語と象徴的なハビエル・バルデムの存在感
その中でポップアイコンとしてのジェームズ・ボンドの異質さが
個人的にベストマッチした新しい007シリーズの幕開けにふさわしい傑作!
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